新入社員に限らず、あいさつができない,しない人が多い傾向にあるのはどうしてでしょうか?
挨拶のことばはとっても素敵な言葉なのにもったいないとしか言いようがありません。
ある一会社の社員寮で、勤続20年以上の先輩に対して、朝の挨拶も夜の挨拶もない、会社のエレベータであってもないというのは、驚きとしか言いようがないでしょう。
なぜ、そんなことになっているのでしょうか?
恥ずかしい、照れくさいかも知れません。
学校なんかでは、先生が教室に入ってきて、場が落ち着いてから代表者が「礼」と号令をかけます。
そこで一斉に立ち上がって、挨拶をします。
挨拶とは儀式であると感覚的覚えてしまった人が増えているのかも知れません。
自分の良心と良識を人に促されてするのでは、自由がないのと同じです。
自由とは 自自分の良心と良識を自主的に行動することです。
自由を実行できることが自立です。
自分勝手を自由と解釈している方が多いようですが、残念なことです。
挨拶とは、相手を思い、自分を思う思いやりの気持ちそのものです。
遠くにいる人には、はがきやメールを送りますが、それと同じことです。
自立した人間の基本が「挨拶」です。
『 おはようございます」には、私は元気です。あなたはどうですか?
私は今日も頑張ります。
あなたもがんばってください。
「いらっしやいませ」には。よくお越しいただきました。
当店を選んでいただきありがとうございます。
わざわざお時間をさいていただきありがとうございます。というような意味があります。
ですから、相手が誰であっても、自分から近づいて挨拶しましよう。
相手が先輩、上司、お客様なら当り前、後輩にも自分からしましょう。
だって自分は自由だということを表現するわけですから、愉しくないわけがないのです。
愉しいことを陰気な感じでしていると、自分でも自分の感情がなんだか分からなくなってきます。
挨拶が愉しいものと思えないという人は、その意味をよく考えてください。
元気に明るく、笑顔で、相手の目を見て心で伝えるようにします。
思いやりをこめて挨拶しましょう。
自然に親しみとやさしさが伝わります。
愛を投げかけたら 、やっぱりお返しに愛が返ってきます。
歩いているときに、出会ったら、立ち止まって挨拶をします。
「おはようございます」の最後の「す」を言い終わってから、お辞儀するようにしましょう。
お辞儀は身体で表現する挨拶です。
お辞儀には、腰を折る角度が15 度の「会釈」、30 度くらいの敬礼、45 度の最敬礼の3 種類があります。
同僚には会釈、頻繁に接する上司には会釈、多少あらたまった場合には敬礼です。
最敬礼でも悪くはありませんが、社内の場合は「身内」ですから深々としないのが普通です。
家族とはいかないにしても、家族間で最敬礼は変でしょう。
お客さまの出迎えやお見送り、訪問した場合は、最敬礼です。
気をつけて、今日も元気で、皆さんによろしく、言葉にできないメッセージを挨拶のひとことに込めて、挨拶をしていると、挨拶するほどに、あなたの心の泉に愛がたまっていきますよ。